忘年再会。グラモフォン。


昨日は早稲田の編集論の授業の飲み会にお邪魔した。早稲田文学主幹の市川さんを囲んで。
そしたらその飲み会に鹿野くんが来たよ!これぞ奇遇というやつ。同窓会とかも来ないし行方不明だったけど生存していたらしい。早稲田に進学していたのだって。
市川さんによると、僕はジンシに顔が似ている、らしい。むむむ。そういえば一橋大社会学部も同じだ。ジンシ先生お元気だろうか。国立に住んでおられるので前はたまに見かけたのだけれどこのごろ見ない。
文学青年、映画好き、賭博者、リア充、非リア、オタク、腐女子、ただの暇人などなどごちゃ混ぜの飲み会で結局朝まで真面目不真面目いろんな話をしていたよ。や、楽しかったさ。


ええ、そうそう、それを私は言っているんです、私は確かに話しているんですよ、ええ、ほらね、私は話しています、はい、はい、あなたもお分かりですね(聞いていますね)、私もあなたのことが分かっています(聞いています)、ええ、私たちはここで話しているんですよね、言語があるわけです、あなたはおわかりですよね(ちゃんと聞こえますよね)、こんなわけなんです、それは起こったんです、それは生じたんです、それは書かれたんです、それはマークされたんですよ、はい、はい。
(『ユリシーズ・グラモフォン』)

相変わらずデリダ読んでる。脱構築はまったき他者の根源的肯定の思想だということがなんとなく。
「私は話している―、応答している―、あなたに向かって―、呼びかけている―、応えてほしい―、呼びかけてほしい―」
異常に迂遠で、難解で、しかし真剣で、そして詩的。痺れる。