2008-01-01から1年間の記事一覧

日没

2008年最後の。Silhouette de Fuji。 大晦日とか正月とか、そういった日々の節目。ちょっと立ち止まってそれまでを振り返ったり、自分の実存についてちらっとでも考えてみるとか。きっとそういうのが大事。それは節目というのがどこまでも恣意的であっても変…

Hiromi's Sonicbloom Japan Tour 2008 "Beyond Standard"

上原ひろみのライブに行ってきた。 Hiromi's Sonicbloom Japan Tour 2008 "Beyond Standard" ツアーファイナル@国際フォーラム。 予想以上に素晴らしかった。実際に観るとすんごい。 しょっぱなの"Softly As In A Morning Sunrise"で既に感動で涙が出そうに…

諸アーキテクチャの共同体系

忘年会シーズンということでここ数日間ひたすら飲み回っていてほとんど家にいなかった。昨夜は3日ぶりくらいに朝帰りでなく夜のうちに家に帰ってきて布団で寝、今日は一歩も家を出ずにずっと本を読んでいた。ひとと一緒に飲んだり遊んだりするのも好きだし…

Smoke/sexuality

★ 昨日は高校時代の友人KとUと共に夕方6時頃からお酒を飲んだ。Uは今日の朝から用事があるということで10時頃帰っていったが、僕とKとは店を変えてしばらく飲み、そのあとKの働いているという雀荘へ。ちょっと見学に行くだけと思っていたのだが、友人…

『早稲田文学2号』発売

皆様、『早稲田文学2号』発売ですよ。 内容は先日の「十時間シンポジウム」の模様からミシェル・ビュトール特集まで盛りだくさん。そして付録のDVDにはミシェル・ビュトール主演の映画「モビール」と、川上未映子自身による「戦争花嫁」の朗読を収録。 …

忘年再会。グラモフォン。

★ 昨日は早稲田の編集論の授業の飲み会にお邪魔した。早稲田文学主幹の市川さんを囲んで。 そしたらその飲み会に鹿野くんが来たよ!これぞ奇遇というやつ。同窓会とかも来ないし行方不明だったけど生存していたらしい。早稲田に進学していたのだって。 市川…

分析、あるいは手紙

★モルグ街の殺人事件 (新潮文庫)作者: エドガー・アラン・ポー,Edgar Allan Poe,佐々木直次郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1951/08メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (23件) を見るエドガー・アラン・ポー『モルグ街の殺人』を…

さりながら

★ 友人たちにパラグライダーに連れて行ってもらった。朝霧。ふわふわとして楽しかった。パラグライダー乗せてくれるとこ、やっぱりそれなりに危険もあるはずなのに、いろんなことが雑でてきとーな感じで、ちょっと不安になったけども、そういうの好き。 温泉…

場・宙吊り・一瞬の、

★ これは前から思っていたけど国立の東西書店のマンガ売り場はかなり、とても頑張っていると思う。 『聖☆お兄さん』の中村光コーナーをかなり前から常設しているし(たぶん1年くらい前からやっている)、オノナツメも注目される前からずっと推しているし、…

真理の配達人

こうやってブログを書いて公開していると、原理的には誰が読んでるか発信者である僕にはわからないし、読んだひとがどういう風に思うかとかもわからない。書かれたもの(エクリチュール)は書いた者の全然しらないところで全然知らないひとに変な風に理解さ…

動物化時代の倫理/このマンガがすごい

★ポスト・モダンの条件―知・社会・言語ゲーム (叢書言語の政治 (1))作者: ジャン=フランソワ・リオタール,小林康夫出版社/メーカー: 水声社発売日: 1989/06/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 34回この商品を含むブログ (31件) を見る精神分析と現実界―…

恋愛・カエル・固有名

★ グリム童話に「かえるの王様」という話がある ある国の王女が、泉に金の鞠を落としてしまう。そこへカエルが「自分を王女様のお友達にしてくれるのなら、池に落とした金の鞠を拾ってきてあげよう」と申し出る。王女は鞠を取り戻したい一心で、その条件をの…

the boat, the current.

★ 20世紀は人類は真ん中くらいに巨大な打撃をこうむっている すごく巨大な打撃なので近代が信じられなくなった ナチスが人とか燃やした もう駄目かな俺ら *1 「俺らは駄目だ」というところから出発して「それでも」を経由している思想でなければ、言説でなけ…

ぐずぐずぼっちゃん

この頃はずっと異常に苛々していて、勢い言動が理不尽に攻撃的になったり普段ならへらへらしてられるとこでもすぐさま不機嫌さ露わになったりしてしまっていることに自分でも自覚的であってまあ申し訳ないと思っているけどじゃあなんでそもそもそんなイラつ…

アーキテクチャと身体性

自由・身体・環境管理 先日、吉祥寺のマクドナルドに行ったらものすごく椅子が硬かった。shitである。尻が痛い。これだからマックは嫌なんだ。俺はウェンディーズを愛している。 マクドナルドの椅子が硬いのは、座り心地を悪くすることで客の回転を速くする…

抵抗

ゼミの準備に日曜と月曜の丸々二日間使ってしまった。『精神分析の抵抗』を。デリダ。たぶん合計で20時間くらいずっと読んでた。訳者の鵜飼先生が一橋にいらっしゃるんだから教えてもらいに行っちゃおっかな〜、とか思いながら、途中『存在論的、郵便的』…

どっち?

例えば環境問題なら、「温暖化は人間のせいだ」と主張する専門家と、「そんなのは真っ赤な嘘だ」と主張する専門家がいる。 例えば原発問題なら、「原発は安全なんだ、クリーンなエネルギーなんだ」と主張する専門家と、「いや、原発は危険だ、なくすべきだ」…

天のゆりかご

川上未映子が出演するというので観た番組「天のゆりかご」、過剰な演出とか余計なナレーションを排して、淡々とパミール高原の自然とそこで暮らす親子を映した、存外良い番組だった。スケールがとにかく壮大な自然の景色の映像を見たり、或いは実際に訪れた…

"Phoney !!"

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)作者: J.D.サリンジャー,野崎孝出版社/メーカー: 白水社発売日: 1984/05/20メディア: 新書購入: 48人 クリック: 410回この商品を含むブログ (364件) を見るキャッチャー・イン・ザ・ライ作者: J.D.サリンジャー,村上春…

ふたりの天パに見る90年代vsゼロ年代

『銀魂』と『カウボーイビバップ』ってなんだか似てるなぁ、と。主人公がシュッとしてるとことか弛緩しきったギャグパートとハードボイルド調のシリアスパートを使い分けるとことか。銀さんもスパイクも天パだし。 けれども、少し考えてみると、この二作品の…

いま、それでも、“善く”あることについて

ポストモダン状況の進行する中、国家や社会が標榜してきた大きな物語も、あるいは個人に意味を備給してきたそれぞれの小さな物語も、何もかもが脱構築可能な、突き詰めれば無根拠でしかない虚構であることが暴かれた。脱構築を免れられるのはただひとつ、独…