2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

貫通

オノ・ナツメ『COPPERS』の2巻を生協で購入して読みました。オノ・ナツメはいまだに面白いのかどうかよくわからない。間違いなくウェルメイドなんだけどもなんだか内容スカスカなような気もするなあ。うーむ。 そして放課後に吉祥寺はバウスシアターにて「…

しその中の人

「ペプシしそ」を飲みました。案外美味しいな、と思ったのですがこれはやはり僕の味覚がおかしいのだろうか。もう一度飲みたいな、とは思いませんでしたが。 こういった「絶対に売れないだろコレ」という商品を目にしたときまず思うのは会社(今回であればペ…

なにがこうちくされるのか

ゼミで「日本においてハゲはなぜあのような扱いなのか」という話題になりました。 アメリカとかヨーロッパとかでは禿頭はそこまでひどい扱いではないように思います。 なぜ日本においてはあのような扱いなのか? 構築主義的答え:そういうことになっているか…

記念ぱぷこ

【男女逆転メロス/女同士の友情の不在について】がゴリラブーツで取り上げられていてびびった。ゴリラブーツたまに見てるよ俺。ちょっと嬉しい。 しかしみんなサブカル×ジェンダーが好きなんだなあ。フーコー『性の歴史』で指摘されていること(我々は性に…

とりあえず方向性

卒論のテーマの方向性がなんとなく定まりました。環境管理型権力、あるいはアーキテクチャ、のまわりでなんかやろうかなと思っております。友愛や歓待のまわりでなんかやるにはあまりにもデリダが難しいのでちょっときついかなと思って諦めました。映画とか…

日が長い

昨日のことだけれど、青山ブックセンター本店でやっていた光文社新訳古典カフェに行ってきた。講師はフランス文学者の野崎歓さんで、サブタイトルは「世界文学としてのフランス文学」。まったく大きく出たものだなあと思っていたが、しかしお話を聞いている…

アカデミズムは復活なんてしないよ

車は買わないが勉強はしている学生たち 重箱の隅をつつくようなことなのかもしれないけれど、ちょっと気になったので書いておきます。 そしてもう一つ、このランキングからは重要な変化が読み取れる。 「語学・資格試験」と言う項目が、三世代の中で もっと…

男女逆転メロス/女同士の友情の不在について

今日は太宰治の生誕100年。さまざまなメディアで太宰が取り上げられていますね。 太宰といえば『人間失格』ですが、しかし人間失格を実際に読んだことがある、というひとは案外少ないのではないでしょうか。むしろ、ほとんどの国語の教科書に載っている『…

赦すということ

Chikirinさんがこんなことを書いていたけれども↓ Chikirinの日記 足利事件の菅谷さんに、県警本部長が「組織を代表して」直接謝罪した、というニュースをテレビでやっていた。権力も時には謝る時代なのだなあ、システムが変質してるのかしらん、とか思って見…

「この私」と遺伝子操作

「成熟とは自分には選べなかったことを自ら選び取ることである」というような言葉があります。誰が言ったかは忘れましたし(きっとバーナード・ショーでしょう)*1うろ覚えの引用ですが、言わんとすることはわりあいはっきりしています。つまり、我々は、人…

「でろでろ」完結

ヤングマガジンで5年と8ヶ月の間連載されていた押切蓮介『でろでろ』が今号で完結しました。 最終回だというのを読むまで知らなかったので驚いたのと、そしてちょっとした感慨がありました。『でろでろ』の第一話を読んだときの衝撃を懐かしく思い出します…

一般意思についてのメモ

一般意思とは何か 個人のそれぞれの意思=個別意思 一般意思は個別意思の集合ではない 個別意思の集合は全体意思 全体意思は個別意思と必ずしも一致しない 多数派が少数派を押さえ込む それは真の民主主義ではない 一般意思は個別意思と齟齬をきたさない だ…

村上春樹『1Q84』

村上春樹は少なくともある時点で物語を語ることをやめた作家だと思う。作家が物語を語るのではなくて、村上は小説の中のモノに物語を語らせている。人→人の直接的なコミュニケーションをある部分で諦めて、モノとモノとの会話を聞き取らせるという間接的なコ…

平成古本浪漫

急に休講になった講義があったのでその空き時間に学校周辺の街をぶらぶら。していたら古本屋を発見。ぶくおふとかではなく茶色くなった本が積み上がっている古いタイプの古書店。入って物色。『ディケンズ短編集』、およびニーチェ『この人を見よ』、ゲーテ…