2009-01-01から1年間の記事一覧

決断としての愛

僕が昨日の飲み会でちらっと言ったことを思想地図の宮台真司×東浩紀対談で印象深かった部分を引用して補足しておく 宮台:……合理的に考えれば、目の前にいる相手よりももっと良い相手がいるに決まっていて、必然性を信じるということにムリがあります。とこ…

ゼロ年代洋楽ベスト10。愛って悲しいね。

世のひとびとは誰も彼もが忙しげ、端的にひきこもりであるわたくしめもしかしいっちょまえに忙しい忙しいなんて言ってみている今日この頃。だってそりゃ世間は師走も師走、年の瀬だぜ年の瀬。ところで僕は年の瀬という言葉が好きだ。としのせ。この、せ、の…

「民主主義2.0」という名前ってどーよ

あずまんが最近ぶつぶつつぶやいている「民主主義2.0」というのは彼が来年に出す本のタイトルらしい。どうも情報技術によって一般意志を実装できるのではないか、という途方もない試みだとか。注目。 で、内容はさておき、「民主主義2.0」というのは名前とし…

桑田佳祐再評価運動開始

「音楽寅さん」の総集編を観ていたら、あれ…ひょっとして桑田佳祐って天才なんじゃね…?という気がしてきた。よく考えたら曲はもちろんのこと、歌詞も実にさりげなく詩的で素晴らしいし、実はポール・マッカートニー級なのでは…?身近すぎて今まで気付かなか…

労働と承認

労働にはふたつの側面がある。 (1)収入を得る手段 (2)承認を得るステージ:アイデンティティに関わる側面 どちらをどれくらい重視するかによって、労働をめぐる問題に関する議論というのは全く変わってくる。 マルクスは労働とは本来、人間を人間たら…

東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』

これは面白い。 今日から発売なので、さすがにネタバレ的な感想は控えるけれど、掛け値なしにおすすめできる。久しぶりに興奮で眠れなくなるほどの読書体験をさせてもらった。東読者はもちろん、セカイ系ファン、美少女ゲームファン、そしてSFファンは必読だ…

イチョウ降る街で郵便ポストとあなたのコートだけが鮮やかな赤

睡眠時無呼吸症候群の彼を じっと見張っている午前3時の

「否定」しない思想

「ジェンダー入門」とネトウヨ君 - ohnosakiko’s blog こういう授業はいいなあ。批判から入るのではなくて、学生それぞれが普段の生活や、さまざまな表象、言説に対してなんとなく感じているかもしれない違和感について、考えるきっかけを与える、というやり…

大学読書人大賞

「大学読書人大賞」―大学読書人大賞―大学文芸部イチオシの本 全国の大学文芸サークルが、大学生に最も読んでほしい本を選ぶ「大学読書人大賞」。全国の文芸サークルからの投票を集計し、上位5作品(五十音順)が決定しました。この5冊が、「2010大学読書人大…

冬の朝の妊婦は美しい 呼びかけている まだ呼ばれたことのない名を

ディスってんのか

私ね…マガジンハウスのパーティで ベロンベロンに酔っ払ったI・SHI・DA・I・RA…さんに 「君のそのネクタイさあ、それ、自分で買ったの?」 「趣味悪いね。何ならさぁ、今度僕がプレゼントしてあげようか?」 って、いわれたことがあるの… I・SHI・DA・I・RA……

tweetする動物

このブログの左下のほうを見てもらえばわかるのですが、twitterを利用し始めました。というかちょっと前から誰をフォローするでもなく、ただただ自分のためのメモをちょくちょくtweetしていたのですが、そのようなメモ帳的使い方ではなく、今後はもうちょっ…

一週寝太郎

風邪がほぼ治りかけの状態だったので大丈夫だろうと思いバイトをしたらバッチリ悪化。頭痛ひどく鼻水止まらない状態な今日です。もう一週間位治りません。やらなければいけないことがどんどん溜まっていきます。困った。 ところで最近発進した"河出ブックス"…

小説 OF THIS YEAR

ダ・ヴィンチ1月号は毎年恒例のBOOK OF THE YEARで、今年の総合1位は『1Q84』だそうです。ふーむ。短いですが村上春樹のインタヴューも載っていて、それによると、来夏刊行予定のBOOK 3では、「BOOK 1、BOOK 2ではできなかったことをしたい。内容的にも、…

いんろうたきん

できるだけ毎日更新してみよう、という目論見です。 風邪は症状が、 あとからあとから垂れてくる鼻水(1日目)→全き鼻づまり(2日目)→鼻づまり&頭痛(3日目)→咳(本日) と変遷しております。咳が出るのは細菌が外に出ていくため、というのを聞いたこ…

あるいは、ということばが好きです 「わたくし、あるいは、せかい」の短絡。

体調悪化

風邪が昨日より確実に悪化。とにかく鼻がつまりまくっていて息が苦しく、頭もぼんやりします。若干おかしくもなっていて飼っているネズミに話しかけたりしている。薬を飲み、ビタミンレモンをせっせと摂取して養生しているけれど、時間がたつごとにだんだん…

想像力

講談社から来春に“想像系”の新雑誌が出るということで大いに期待 トップページ - |ITAN|講談社コミックプラス ところでここ一年くらいで“想像力”というワードを目にする機会が急に増えたような 村上春樹のエルサレムスピーチのテーマも想像力 宇野常寛の『…

しわす

どうやら風邪をひきましてん鼻水が止まりませぬ じゅるじゅるいいながら『1984年』を読んでいる あるいはフーコー『安全・領土・人口』を あるいはウェーバー『プロ倫』を ところで今月のユリイカはタランティーノ特集ですぜ 蓮見先生も書いているしついでに…

ニュー・スピーク

英語がこんなにわからないのは初めてです なぜ聞き取りづらいのかがわかる方いらっしゃったらご教授ください

人間と時間

経済、株価、ビジネス、政治のニュース:日経電子版 生−政治が派手に失敗している。統治の失敗。 なぜ失敗したのか? 人間には限定的合理性しかないから?統治の計算の射程が短すぎたから? 僕はそうではないと思う。個人の時間と国家の時間がずれていること…

森鴎外「舞姫」

舞姫は中学だか高校だかの時に現国の教科書で読んでなんだこりゃと思い現国教師にこの小説は嫌いですということを言ったら、そうかわかんないかぁと残念そうに言われてそのことがなんだかずっと心に引っかかっていて、いつか「わかる」ようになりたいなんて…

Q・タランティーノ「イングロリアス・バスターズ」

bravo!!な出来。まさしくタランティーノらしい映画だった。彼の作品は、映画を鑑賞するということの中にあるインタラクティヴな部分を挑発し、また、それ(インタラクティヴな反応、関係)自体を映画の構成要素としてしまう。観客の(タランティーノ映画を含…

最高にハイッッッ!!な文体を目指して修行

ワールドビジネスサテライト視てたら納税者番号制度についてやってて「納税者番号制度ってこんなに便利なんですよお、ていうか反対してるやつはひょっとして阿呆なんじゃないですか?( ^ω^)」みたいなことをおっさんが言ってて「ですよねー( ^ω^)」みた…

「自由である」を考える+宮台先生を応援

卒論の2度目の中間発表に向けての作業中。前回から問題意識をかなり変えている(というか前回は問題意識がはっきりしていなかった)ので、ほとんど完全に書き直し。『波状言論S改』の東×大澤対談「ふたたび、自由を考える」で提起されている、「環境管理型…

川上未映子『世界クッキー』サイン会

エッセイ集『世界クッキー』発売記念サイン会@有燐堂が近すぎなので行かないのは勿体無いということでGO。went。 整理券は電話予約+店舗購入者先着順で150人までに配布。僕は予約したのですが、今日行ったら整理券はまだ若干余っていた。うーむ、と思いつ…

統治性は何を計算するか

貧困=努力不足、自己責任という言説、そこにはたとえ努力不足、能力不足でも、そこそこに暮らせるように社会を設計する、という発想が欠けている。そもそも本当に努力が足りていないのが貧困の原因なのか?わからない。しかし努力は足りていないはずである…

慶應のミスコンってすごーい

今日は卒論の方向性について考えていました。 「管理の技術と自由の場所」にしようかなと。ドゥルーズの「管理社会について」とフーコーの生政治についての議論、それと東×大澤の『自由について考える』、浅田の『構造と力』をちょっと使うかも。それと管理…

横書きで読む詩

先週ぐらいに古書店で岩波文庫の『アメリカ名詩選』を買って、それからずっとバッグの中に携帯してちょいちょい読んでいるのですが、ようやくちょっとずつよさがわかってきました。といっても僕は詩学を全然学んでおらず、韻律やらの規則も全く知らないので…