Well over there, there's friends of mine.

フランツの3rdアルバムが発売されましたね。前2作の馬鹿騒ぎ的な感じが影を潜めて今作は全体的にダークな仕上がり。まあ以前の馬鹿騒ぎにも元々「敢えて」が付いたものでしたが、しかしそれでもやはりなかなかに楽しくて好きだったので今作はちょっと淋しいかな、という気がしています。まだ3回くらいしか通して聞いていないので評価できる段階ではないですが。既にお気に入りの曲もありますし。↓とか
Franz Ferdinand - Ulysses


この前ちらっと友人と「ゼロ年代を代表するバンドは何か?」みたいな話になりました。うーん、なんだろう。
ストロークスリバティーンズ、フランツやなんかが候補に挙がると思うのだけれど、僕はやはりアークティック・モンキーズではないかと思います。彼らはほとんどコンセプトアルバムのように作られたデビューアルバムで超新星のように現れて、そこでロックスターという偶像や、恋愛に超越性を読み込むことをシニカルに批判しながら、「そこらへんにいるあまりパッとしない若者の、パッとしない日常」を(これまたシニカルにであるけれど)肯定してみせた、というのはやはり大きな意味を持っている。
ロックのシーンがどんどん分化していって、レイヴやクラブ、ガレージなどのトライヴが乱立する島宇宙化が進む中で、王道のロックンロール・サウンドでそれらすべてを巻き込んでいったこと、しかもありがちなベタにアイロニカルの隘路に陥らず、アイロニカルにベタをやって成功したこと、それは偉大だったと言っていいと思う。そしてあの虚飾のなさがいいですよやっぱり。
Arctic Monkeys - A Certain Romance

ということで僕はArcticsを推しますが、皆さんも考えてみてください。
まあでもまだゼロ年代は終わったわけじゃなくて、今年中にまた突如として超新星バンドが現れるかもしれないし、それもまた大歓迎。
i bet〜を超えるアンセムが現れたら素晴らしいですね。
Arctic Monkeys - I Bet You Look Good On The Dancefloor