たけくらべ・雪国

昨晩、魂の午前3時にベンジャミン・バトンのサントラを聴いていたら無闇に悲しい気分になってしまったので、なんとか紛らわそうとサイバラの「毎日かあさん」を読んだら鴨ちゃんが死んでしまう巻でさらに気持ちが沈む。仕方がないのでお酒を飲んで酔っ払ってamazonで大散財をしたのちに無理矢理就寝。

そのまま12時間くらい寝ていて起きたらamazonが届いたので早速開封、とりあえず樋口一葉たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」。地の文が文語体なので多少読みづらいけれど、独特のリズムが心地よくて一気に読めた。特に「たけくらべ*1と「にごりえ」はよかったと思う。ただ、いろんなひとが一葉を天才として特権化している理由まではもうひとつ実感できなかった。僕が不勉強なために凄さがわからないだけだろうが。というのも驚くべきことに僕は21歳文系大学生であるにも関わらず二葉亭四迷の「浮雲」も島崎藤村の「破戒」も読んでいないのです。なんたるちあ。さらに言えばプルースト失われた時を求めて」もサルトル「嘔吐」も読んでいないし。さらにさらに言えばハイデガーブランショバタイユレヴィナスも読んでいないし。そのうち読まねばね。ハイデガーは卒論に使うかもだからそのうちとは言わずすぐ読まねば。とはいえ気が重い。

樋口の次は川端康成を読んでいます。トンネルを抜けたら雪国だったアレも今までまともに読んでいなかった*2ことをここに告白。今年は文学カノンをたくさん読む年にしたい。去年もそんなこと言ってた気がするけど…。

たけくらべ (集英社文庫)

たけくらべ (集英社文庫)

雪国 (新潮文庫)

雪国 (新潮文庫)

*1:主人公の美登利は見事なツンデレ

*2:前に読んだときに途中で本を無くした