村上春樹、エルサレム賞受賞

村上春樹エルサレム賞授賞式に出席したらしいですね。テレビのニュースでも取り上げられていた。
http://mainichi.jp/enta/art/news/20090216k0000e030029000c.html
賞をくれるということになってから、イスラエルという国のやっていることを考えると辞退するべきだとかいろいろ議論されているのは知っていたけれど、結局、授賞式に出席してイスラエルのやり方を批判する、という選択を彼はしたようだ。政治的な話なので判断は難しいけれど、まあこれが最も適当なやり方だったんじゃないかなと個人的には思います。
今回の村上春樹受賞の一件があるまでエルサレム賞というのを全く知らなかったのだけれど、過去にはラッセルやソンタグアーサー・ミラーなどの錚々たる面々が受賞している「権威ある」賞なのですね。ふーむ。
まあノーベル文学賞も含めて文学賞なんてものはどうやって選んでるのかも受賞が名誉なのかもよくわからないような、ぶっちゃけた話意味不明な制度なんだから*1、受賞者は今回みたいに一定の話題になることを利用して態度表明するとかどんどんやっていけばいいのかも知れません。ということをちょっと思いました。

*1:もちろん文学ないし出版という制度内での「話題作り」としての有効さは認めるし、その意味で存在していてもいいとは思うけれど