週末の楽しみ

金曜の深夜に六本木ヒルズで映画を観ました。六本木や新宿の映画館では、金曜と土曜には夜明け前まで映画がやっています。そして僕は深夜に映画館で映画を観るのが結構好き。がらがらに空いている深夜の映画館で、じいっと映画を観ているとなんだか得をした気分になるのは僕だけでしょうか。
映画を観終わった後には、終電もないので歩いて家まで帰ります。いつもは寄り道せずに帰るのですが、今回は途中のお店でお酒を飲みました。立ち飲みのかんたんバーみたいなところです。適当に入ってみたら非常にいいお店でした。何より安い。飲み物がほぼ全部500円。生ビールからコロナやワイン、ウィスキーまで全部500円。ちょっとしたおつまみは300円です。これは場所が六本木でなくても安い。六本木であることを考慮すると完全に破格の安さと言えます。
そしてお客さんが面白い。女の子を愛してやまない外人や、見かけはだめそうなジャージ着たオッサンなのに実はT大院卒で英語ペラペラなオッサン、イマドキっぽいんだけど意外と苦労人なおねえさん、いかにもうさんくさい喋り方(ジョン・カビラっぽい)の中年と、服装がお兄系の軽そうな中年など。
ジョン・カビラ風の方は結構エライひとっぽいことをのたまっていたけれども、喋り方があまりにもうさんくさいので9割がた嘘だろうと思って遠慮なく頭をはたいたりとバイオレンスなツッコミをしていたのですが、もらった名刺を家に帰ってからググッてみたら、案外本当に割とエライ方でした。僕が生涯ではたいた頭のランキングで最上位です。そしてお兄系の方も実は学生時代はホワイトヘッドを研究していたりしていて、結構変なひとでした。ひとは見かけによらない、というのは本当です。
このようないい感じのお店を見つけたことは大きな収穫でした。「映画→かんたん飲み」というすばらしいコンボ。あるいは逆もいいかもしれません。またひとつ楽しみが増えました。
で、帰って寝て、昨日、今日はだらだらしていました。大島弓子グーグーだって猫である 2』を読み、古川日出男『ロックンロール七部作』の初版サイン本を新宿ブックファーストで発見、購入し読み、カール・シュミット『政治的なものの概念』を読みました。