本格的7月
フーコーの『性の歴史』の特にセクシュアリテと結婚の制度的結びつきに関する箇所と、ギデンズの『親密性の変容』の「ロマンティックラブから純粋な関係性へ」の議論とを比較して差異を考えたりあるいは共通性を考えたり現実の社会との整合性を考えたりすることで4000字くらいのレポートを片付けちゃろう、と思って図書館に行ったら『親密性の変容』が貸し出し中。困ったねこりゃ、と他人事のように思いて帰宅。一橋の図書館は社会学の大家関係の本は貸し出し中なことが多くて困りますね。それはそうとレポートどうしよう。フーコー関係は自分で持っているのだけれども、『親密性の変容』はたいした本ではないので買うのはやだなあ。書評とかブログとかを見て書いてしまおうか。うむむ。
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最近読んだ本・マンガ
『O・ヘンリ短編集(1)』大久保康雄訳・新潮文庫:古本屋で70円で購入。全編ユーモラス、時々黒笑、人間の温かみが描かれている。ディケンズの短編とかあるいは星新一とか、こういうのなかなか好き。
九鬼周造『「いき」の構造』岩波文庫:日本独特の感覚、イメージである「粋」とは何なのか、どういうことなのかについて論じられている。引いて読むと結構無理やりなことを言っているけれども、派手⇔地味とか粋⇔野暮とかそういう間―単語みたいなやりかたでの分析がいわゆる構造主義なのかなんなのか、一見論理的っぽくてそういったところも含めて面白い。
東原アキコ『ママはテンパリスト(2)』
『good!アフタヌーン』:「このねこばなし」の構図が今回もめまぐるしくてちょっと目が回った。ところで「ワンピース」って文法がかなり難しいマンガだと思うけれど、「このねこ」も違う方向にムズい。「このねこ」はぜひ一気にまとめて読んでみたいマンガ。早い単行本化を切望!