「否定」しない思想

「ジェンダー入門」とネトウヨ君 - ohnosakiko’s blog
こういう授業はいいなあ。批判から入るのではなくて、学生それぞれが普段の生活や、さまざまな表象、言説に対してなんとなく感じているかもしれない違和感について、考えるきっかけを与える、というやり方。
僕は常々、一部の*1フェミニストたちの(あるいは、フェミニズムに限らず、一部のリベラリストたちの)ある種の不寛容さというのが、戦略的に考えたときに、そしてそもそも倫理的に、よいこととは言えないのではないか、と考えている。
もちろん、世に出回る表象やら、言説空間上に提出された言説やら、あるいはそのような言説を発するに言論人に対しては、批判していくことというのは必要だろう。
しかしそうではないひとたちに対して、考え方が保守的であることを理由に人格批判がされるのは、なにかとても違和感がある。
すでにそこにいるひとの人格は、まずは容れられるべきなのではないか。「そういう風になってしまったこと」、「そういう風にしかなれなかったこと」は、否定されるべきではないのではないか。カーヴァー的寛容さというか。フェミニズムリベラリズムに限らず、思想というのは本来そういうものなんじゃないのかなあ。

*1:あくまで、「一部の」。それが大多数、あるいは全体であるかのような悪質な言説というのはしばしばあるけども、そうではなくて。

大学読書人大賞

「大学読書人大賞」―大学読書人大賞―大学文芸部イチオシの本
全国の大学文芸サークルが、大学生に最も読んでほしい本を選ぶ「大学読書人大賞」。全国の文芸サークルからの投票を集計し、上位5作品(五十音順)が決定しました。この5冊が、「2010大学読書人大賞」候補作品です!

大森望twitter

大学読書人大賞2010の候補作が出てた。伊坂『あるキング』、春樹『1Q84』、有川『植物図鑑』、米澤『ボトルネック』、森見『夜は短し歩けよ乙女』だって。本屋大賞と区別がつかんw(こっちは文庫が混じるけど)。

と呟いていますがまったくそんな感じ。いやどれも面白いとは思うけどさ(1Q84以外は)。文芸サークルなのにこんなウェルメイド系(1Q84以外は)ばっか読んでいていいのでしょうか、というのはお節介だとわかってても言いたくなるよね。「今日、純文学はどこで読まれているのか問題」は僕が思っていたよりも深刻なのだなあ(1Q84以外は)。

ディスってんのか

私ね…マガジンハウスのパーティで
ベロンベロンに酔っ払ったI・SHI・DA・I・RA…さんに
「君のそのネクタイさあ、それ、自分で買ったの?」
「趣味悪いね。何ならさぁ、今度僕がプレゼントしてあげようか?」
って、いわれたことがあるの…

I・SHI・DA・I・RA…さんならあり得るwwまじパネェっすwww

tweetする動物

このブログの左下のほうを見てもらえばわかるのですが、twitterを利用し始めました。というかちょっと前から誰をフォローするでもなく、ただただ自分のためのメモをちょくちょくtweetしていたのですが、そのようなメモ帳的使い方ではなく、今後はもうちょっとtwitter的な使い方をしていこうと思います。
とりあえずしりあがり寿氏や赤木智弘氏、さらには思想系オタクみんなのアイドル「ゆずねえ」こと柚木涼香氏がいたので早速フォロー。もちろんピストン☆アズマことあずまんもフォロー。
友人曰く「目の前で世界が動いていることを実感できる」ツールらしいので、頑張ります。どう頑張ればいいのかわからないですが。
ところで"あの"オノ・ヨーコが金曜日にタワレコ渋谷店でサイン会をするらしいのですが、誰か一緒に見に行きませんか?

一週寝太郎

風邪がほぼ治りかけの状態だったので大丈夫だろうと思いバイトをしたらバッチリ悪化。頭痛ひどく鼻水止まらない状態な今日です。もう一週間位治りません。やらなければいけないことがどんどん溜まっていきます。困った。
ところで最近発進した"河出ブックス"がとってもよさげです。
これとか

読者はどこにいるのか--書物の中の私たち (河出ブックス)

読者はどこにいるのか--書物の中の私たち (河出ブックス)

これとか
脳科学の真実--脳研究者は何を考えているか (河出ブックス)

脳科学の真実--脳研究者は何を考えているか (河出ブックス)

その他にも
・『検閲と文学--1920年代の攻防』紅野 謙介
・『日本SF精神史----幕末・明治から戦後まで』長山 靖生
とか
・『写真的思考』 飯沢 耕太郎
なんかも面白そうです。
このごろ忙しくてちょっと読んでる時間ないのだけど、2月くらいになったら読んでみたい。
そういえば短歌に挑戦しています。本当は俳句の方が好きなんだけど(これはバルトの『表徴の帝国』の影響が多分にある)、短歌の方がわりと簡単に作れるような感じがして。作ってみてわかったのは、僕には才能がないということですねww。とりわけ描写的な才能がない。短歌も俳句も写生が重要なので、これはもうかなりのマイナスです。不定形短詩のほうがいいのかなあ。「コトリ/石英の音/秋」みたいな。うーむ。